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つよく 正しく やさしく [ブログ]

一身上の都合で、昨日で仕事を辞め、

人生ではじめて無職になっております。

つれ(関西でいうところの友人)から、結婚した女性は職業は「主婦」と呼ぶとのこと。

世の中にカリスマ主婦という言葉で語られる炊事洗濯家事親父をこなされている、

周りの奥様と比べると、やはりパラサイトワイフという新語を作りたくなってしまい、

趣味でやっているパソコンのアンケートでも、無職をクリックし、

あわてて主婦の欄を見つけて訂正する始末。

家にいるのは基本的に好きなので、飽きるまではのんびりしようと

思っているところです。

そういえば本日、わたしの卒業した小学校のホームページを見つけました。

たまに里帰りした時に、近所を散歩してたら、校舎や運動場、

二宮金次郎は見えます。

私が小学生当時は裏庭にクローバーとバラを植えた花壇がありました。

四葉のクローバーを探したり、バラのとげは本当にとがっていることに感心したり、

歯の生え変わり時期にその裏庭で盛大につまづき、ぐらついていた前歯が

予想外に早く抜けたこともありました。

卒業して何年か経った頃、いつの間にかなくなって、プールが新設されていました。

最近は世の中の状況により卒業生といえども、おいそれとは校庭に入れなくなったことが、

残念です。

校訓でいうのは、どこの学校にもあるものです。

小学校のは簡単なので、今でも覚えています。

今日ホームページを見て、20数年前に私が通っていた頃と変わらないことがわかりました。

「つよく ただしく やさしく」

20年以上経たわが身を振り返ると1つも実践できていないことが、

ただただ申し訳ないような、今からでも遅くないと言い訳のひとつもしたくなるような

気分になりました。

単純だけど、難しいし、まったなしの、いい言葉だとちょっと感心したりもしました。

世の中を斜めに見たりしていたかなりひねくれた子ども時代ではありましたが、

大人になった今では、つよく、ただしく、やさしくなりたいと思ったりもできるようになりました。










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夜桜散歩 [ブログ]

春満開な大阪地方です。

本当に、天気もいい日が多いです。

まだ肌寒さが抜けないこの1週間だったのですが、

空気は春のにおい、さわやかこの上ない感じです。

ただ、被災地の方はそれどころではないでしょう。

早く余震が完全におさまると本当にいいと思います。

現在、私は仕事へ私鉄に揺られて通っています。

私は電車通勤なんて大嫌いで、一番最初の就職は、

会社へ出勤する日は通勤ラッシュがないフレックスで

出張ばかりの仕事を選んだくらいです。今の仕事は週5日電車通勤です。

ただ、この季節、私の揺られる私鉄は桜並木を間に通るのでとてもいい感じです。

ぎゅうぎゅうほどではないけど、それなりに混んでいる車内で、

普段なら、ごとごと揺られつつ立ち姿で懸命に文庫本を読んでいるわたしですが、

最近は桜を眺めては、しばしのお花見気分です。

週明けには、少しだけ電車を降りて歩きながら、夜桜散歩でもしようかと

目論んでいます。

春という季節は、たいした野郎だぜと常日頃から思うときがあります。

それは普段はものに対して思慮深くはこれっぽっちもない私です。

いつもなら電車の中で、今日のランチの予定、昨日見たドラマの回想シーンなどを考えます。

春の桜を見ていると、世の中の不条理、生きることへの強い執着心、自分はいったい何者なのか・・・・

に至るまで、つい哲学的な思索にふけってしまうのです。

「われ思うゆえにわれあり」のデカルトではないのですが、

日本人にとって春とは、何かを思い、何かを考え、何かをはじめ、何かを終わらせてしまう時期なのでしょう。

こんなすましたことを気取って言ってますが、

もちろん日本人なら誰でも大好きさ、桜の下での宴会にもお酒をできるだけかかえて参加しております。

(一般的に「お花見」と呼ばれている例の催しのことです。)


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北風が吹く。 [ブログ]

北風が吹きすさび、もう空気全体で冬が来たことをいやがおうでも感じました。

年末、30日からしか休みでないので、微妙に少しずつ片づけを始めています。

と書いていると掃除好きなステキな女性に聞こえますが、

年に1回の隅々まできれいに磨き上げるのは年末のみ。

我が家さんにとっては一年でたった一回のお色直しなので、私としても気合十分で

時間を見つけてはあちらこちらをちょこちょこかたしています。

わたしは、年寄りのいる家庭で育ったせいか(ちびまる子ちゃんちみたいにじいさま、

ばあさまが同居しているということです)、縁起は担ぎたくなるし、

迷信ややってはいけないとされていることをすることはとっても気がとがめるタチです。

靴は朝おろしたいし、夜爪を切るのは落ち着かない、北枕はしないし、

茶柱がたつと一日気分がすごぶるよい。

だから、もちろん福を吐き出してしまうという三が日は掃除をしないというわけです。

12月はものぐさも一休みといった風情で、珍しくすそをはしょってやっているといった次第

であります。

ところで、私のブログに顔を出していただいているめだま親父のたいへー氏は

新しい家で年越しでいらっしゃいます。

それを見習ってわたしもひとつ!・・・というわけには、全くいかないのですが、

新年が近いと来年は何をしよう?とついつい思ってしまいます。

司馬遼太郎氏の「街道をゆく」を全巻読破をしようと低い志から思いついたのですが、

早速読みたくなったので明日から始めることにしました。

とすると、結婚は今年してしまいましたし、出産は神のみぞ知るだし、

新聞を1ページから毎日全ての記事を読む!というだけでは意味がない行為だし。

まだ、3週間以上あるのでしっかり考えてみます。

みなさんは、何か考えていらっしゃいますか?


新装【ワイド版】 街道をゆく (16) 叡山の諸道

新装【ワイド版】 街道をゆく (16) 叡山の諸道

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/06/16
  • メディア: 単行本


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晩秋と近況。 [ブログ]

映画「トスカーナの休日」でダイアン・レイン扮するバツ1アメリカ女性がふとしたことで、

トスカーナ旅行中に売り出される家を買い、そのままそこに住み込んでしまう・・・という話が

あります。人生は思いもかけないところで立ち止まり、生きていくことのよい例だと思っています。

わたしも、もし旅先で気に入った家をみつけ、旅の途中下車のようにそこに住み着くのが夢。

でも、ちびまるこちゃんのようなおかっぱ頭の日本の子どもが、シンデレラにあこがれるのと同じ

レベルで、針の先ほどの現実味もない希望です。

せっかくですから、時々立ち寄らせていただいている「イカス・・・」のたっくんをまねて

近況を箇条書きにしたためたいと思います。

①映画「プラダを着た悪魔」を見てから、買い物熱に侵されています。誰か助けてください。

②久々の一人暮らし(といっても離婚ではありません)は楽しいです。

③つれあいのタイのみやげはなんでしょう。

④次引っ越す時は猫の飼える家がいいかしら。

⑤土曜日夜中にチャップリン映画を4本立てで見てしまい、日曜日は掃除と寝ることしか・・・。

⑥冷え性がひどく電気あんか(昔はお湯の入った湯たんぽ)がかかせません。

⑦いまだに携帯はTU-KAです。弥生土器よりめずらしいでしょ。

⑧昨日ジムでヒップホップダンスのエクササイズ。踊れてないのに筋肉痛(泣)

⑨正月明けに城崎温泉に生まれてはじめて行きます。

⑩クリスマスは1年でいちばん好きな日です。クリスチャンではないけれど・・・
 
 クリスマスには子どもの頃に戻れる気がしてなりません。

それにしても、近況は書くのがとても難しいですね。

どんなに薄っぺらでも他人から見てどうってこともなくても、

自分の人生は自分だけのものだと心がけて思うようにしています。

あと少しで2006年が暮れるとおもうと名残惜しいものですね。

街の木々は絵の具を振り撒いたかのような潔い鮮やかな紅葉です。

もう少し、もう少しでクリスマス。


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わりとよくあるタイプの君よ [ブログ]

身近な人に言わせると、わたしはカタイ人間らしい、です。

ヨガに行き始めて約2ヶ月だけど、体はまだまだカタイままですが。

そうではなく、頭が固いということらしいです。自分ではそう思っていませんでしたけど。

自分の親をそんな風に言うのはナンですが、うちの両親は本当にいい意味で「バカ」が

つくくらいいい人たちで自分より他人様を思いやり、建前ではなく本当に人に対して心を

尽くす誠にすばらしい人たちです。

ただ、とんびが鷹を産むの逆のことは、世の常といいますか、親があまりにすばらしいと・・・

その子は・・・というわけで、子供の頃から私自身は如才なく世の中に床ずれ跡ができるくらい

すれたガキでございました。

人はほとんどの人が所詮性悪で嘘つきで生きている意味なんて・・・ケッと

つぶやいていた悪たれ野郎(女の子でしたけどね)。

ドラゴンボールの神様が自分の中の悪を飼いならすことができずピッコロ大魔王を作り上げたことと

同じ原理なのでしょう、きっと。

でも、私は妙なところまっすぐで頭が固いピッコロ大魔王であるようです。

自分ではそれが普通だと思ってましたけど。

まず、携帯オフ車両で携帯を鳴らす人は怒りマークがこめかみにできるくらい許せない!

人とぶつかりそうになったら、とりあえず相手を優先しようとしない人はチョップかましたくなる!

お年寄りや病気の方、妊婦の方に席をゆずらずのベーと座っている人は

南極で寒さの修行をしてほしいくらい!

こう羅列するとすごくいい人っぽく聞こえますが、ようするに

世の中を斜めに構えている横暴野郎なわたしですが、

規則ではないけど、決まったことを守らない人にむかっ腹立っちゃう人間らしいです。

ただ、善人ではないのでその怒りが頂点に達したら、

映画「シリアルママ」のママ化(見ていない方は見てくださいませ。血を流しかねないというべきか)

してしまうのも時間の問題。

イライラせず、そういうところをまず自分からやっていく態度を示せるほど大人に

なろうと思ってはいるんですけどね。

でもせめて、電源オフ車両では電源切ってほしいですし、

自分がおばあちゃんになったら、やはり気軽に電車に乗れる時代で

あってほしいし、意外と立派な見た目の方ほどやらないんですよね、そういうこと。

プンプン。


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勇気凛々ルリの色 [ブログ]

自慢ではないですが(自慢にはちっともならないですが、が正しい。)。

私は現在怠惰な主婦であります。もうそれは筋金入りだと自身でも思わずにはおれないほどです。

幸い(早くに欲しいと思うけど)うちには、主婦として自分の時間を失うほど(むしろ自分の大切な時間

なんて、どうでもいいと思うほど)かわいいであろう、子どもがひとりもいない、現在は嫁入り修行な

んて行わなくても、掃除は掃除機が、洗濯は全自動で、レンジもあるし、炊飯器もあるし、ポットもあ

るし、アイロンもあるし、冷蔵庫もあるし・・・。昨日まで実家で縦のものを横にもしなかった洟垂れ18

歳の大学生が一人暮らしをほいほいできる時代なのであります。しかもうちはダンナの両親も気を

使い他人と暮らすくらいなら・・・というタイプだし、うちの両親はまだ年が若いのもあるけど、10代の

たそがれ時期から家を出て、九州から離れた大阪に住む娘とまだ数回しか会ったことのない婿と一

緒に暮らしたいとはつゆほども思っていないようです。ともに年齢が上がれば、孫ができれば、

事情が変わることもあるでしょうが、現在はその状況。

だから、思う存分怠惰な主婦を満喫しているわけです。かといって、私をぐうたらだと侮っては

いけません。週5日、そうウィークデイは派遣社員ではあるけれど、けっこう大きな会社で事務の

お仕事を朝8時45分から18時まで(時折残業もある)をし、週一回はヨガやエクササイズをジムで

行い、週1から2日は仕事空けに同僚や友人と買い物や食事や飲み会で、時には帰るのが終電

ということまであるのです。週末は週末で、まだ倦怠期という年頃ではないですから、ダンナとお出

かけがあり、ダンナの実家はたった私鉄で二駅先だから月に1から2回は土日のうちどちらか

ともに食事に行ったり、義理の母と買い物に行ったりもするのです。しかも、わたしはバカがつくほど

映画と本が好き。映画はWOWWOWで週のうち6本は運がよい時に観たい映画があり、時にはひと

りでだいたいダンナと二人で月1回は映画館へ行くし、週5冊は本(およそ300から400ページほど

の)小説を読むのです(仕事の行き帰り電車で読むこともあり)。合間をぬって現在のアンチエイジン

グと肩こり防止の為にフェイスエステ、全身エステ、リラクゼーション、整体だって行かなきゃ行けな

いんです。昔は落ち着き先が決まったらオバチャンに潔くなってしまっても、近所のはるちゃんの

オバチャンもうちの母もオバチャン既婚女性はくまなくオバチャンであることが当たり前でしたから、

気兼ねなしにおばちゃんになれましたが、

中学生の娘がいようともキレイな奥様方が巷にあふれるこの時代に、ひとりだけ戦線離脱をするわ

けにはいかず、戦が終わりダンナもち大名となった私は、太平の世が訪れても、現代の主婦は美し

さと若さの追求という兜を脱ぐわけにはいかないのです。

ソウナルト・・・。どこから休息時間を作り出すかというと・・・、実家では右のものを左にもせず、私と一緒

に暮らすまで親元で暮らしていたダンナにはばれないように、ひそかに主婦業から手抜きをして

時間を作り出しました。だから、それがすっかり板につき、肝心の主婦業で怠惰な主婦が

生まれてしまったわけです。

しかしですよ、子どもの頃の人生の絵図にもさすがに「怠惰な主婦」というのはもちろんありませ

ん。

小さな頃から男女同じように教育を受け、大学を出て、営業職という男女関係なくぼろぼろになるま

で働いてこの頃の私にはキャリアウーマンという方向性も残っていたし、そんなにハードな仕事では

ないのなら、両立できる主婦もできそうな気がしていたものです。ついぞ2,3年前までは。

自分がまさか「怠惰な主婦」になろうとは思ってはおりませんでした。これもすべて、

世の中が便利で、電化され、コンビニがあり、全自動があり、家が狭いのが悪いのだと得意の

責任転嫁をしておりました。

でも、わたしより仕事もハード、子どももいて、趣味もこなし、ふた親とも近所に住み、美しく、

それでいて聡明な主婦業もきちんとこなす人はたくさんいらっしゃいました。怠惰なのは性分なのだ

とこうなってから気づいたのです。どんなに忙しかろうとも好きなことは(事務の仕事は金銭のため

致し方ないので別です)どんな人でも苦にならないものです。怠け者の節句働きといわれるくらい

ですから。

だから、こういうことになってから自分が「怠惰な主婦」であることに気がついた次第でした。

でも、気がついたからどうしたという話で、生産性があまりにもないので、

私が日本でいちばん好きなエッセイだった

浅田次郎氏の「勇気凛々ルリの色」というタイトルだけを拝借させて頂きました。

勇気凛凛ルリの色

勇気凛凛ルリの色

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 文庫


勇気凛凛ルリの色―福音について

勇気凛凛ルリの色―福音について

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: 文庫


勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛

勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 文庫


勇気凛凛ルリの色〈2〉四十肩と恋愛

勇気凛凛ルリの色〈2〉四十肩と恋愛

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/01
  • メディア: 単行本


満天の星―勇気凛凛ルリの色

満天の星―勇気凛凛ルリの色

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 単行本


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どうしようもないこと。 [ブログ]

わたしは、オバチャンといわれる年齢ではあるけれど、

「大人」ではないように感じることが多いです。子どもの頃は大人になったら自然に

大人になるものだと思っていたけれど、年齢を重ねればそれだけでなれるものではないようです。

このブログを綴りはじめて、忙しいにかまけて他の方々に比べたら更新する回数が

少ないですけど、数をこなせば文章力がつくというものでもないようです。

例えば、オリンピックに出るだとか、東大に合格するだとか、私からすれば途方もないことを

やったり、考えたりしなくても、生きるというのは存外本気で向き合わないと難しいことが

多いということは最近わかってきたことのひとつです。

あきらめるというわけではないけど、どんなに強く願っても変えたり、変わることの叶わないことだっ

て私が思うより、随分多くある気がします。だけど、それをいまだにどうしようもないことと思えない

のは、オバチャンではあっても、いつまでも子どもということでしょうか・・・。

吉村昭さんの本をお亡くなりになってから、やたらはまり込んで読むようになりました。まだ、6冊

ほどしか読んでいませんけど。わたしに何がわかるってことでもないけど、文章の力にぐいぐい

引き込まれているのではないかと思います。

この方の作品で「仮釈放」という作品がありますが、つくづく人のさがはてしなく、

どうしようもないものなのではないかと。いい意味でも、悪い意味でも、ある意味で人が持つ

可能性の大きさを感じた作品でした。

内容はその名の通り、ある罪をつぐない「仮釈放」迎えた男のその後が

その罪の詳細も含めて淡々と描かれています。こわいこわい本なんです。

あまりにも、淡々と描かれているだけに、丸一日はその本に引き込まれてしまいました。

私が特に感じたのは、私は、私自身のことは自分でコントロールしている気がしているけど、

身体の中にもオートマチックなところがあるように、自分の考えひとつで自分を好きなように

動かしているように感じているけど、そんなにうまく行くことばかりではないのではないだろうかと。

ついつい悩んでしまいました。

ただ、それですら、どうしようもないこととして、あきらめられない。

私自身の欲望のテッペンは自分にも見えないくらい高い高いところにあるようです。

ちゃんとした、本物の大人のおばちゃんになれる日はくるのでしょうか・・・

仮釈放

仮釈放

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1991/11
  • メディア: 文庫


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失われた時を求めて [ブログ]

私の母の実家は、皆さんが思う日本の田舎そのものです。夜は虫の声しか聞こえませんし、空を分

断するような高いビルはありませんから、平屋の祖父母の家からは町が立てた小さな団地が見え

るものの、それ以外は穏やかな田園風景が小高い山や丘とともに見えるだけです。私は小学生

の頃半分をそこで妹とともに母の兄弟の子ども(要はいとこ)達とめだかを取ったり、せみを捕まえた

り、庭でバトミントンをしたり、花火をしたり、ソーメンやすいかを食べたり、蚊帳をつって寝ていたもの

でした。

6月の終わり、母の父、わたしにとっては祖父が亡くなりました。亡くなる直前までビールを飲み

、寝てしまいそのままでした。医者の見立てだと心臓発作で多少の苦しみがあったようですが、

86歳で亡くなる直前まで寝込んで入院もなく、散歩したり庭をいじくっていたりしていた姿も

近所の人にばっちり見られている祖父。大往生としか、いう言葉がありません。死に顔も心臓発作

に一瞬なって亡くなったのだから、全く苦しまずということもなかったはずなのですが、穏やかで微笑

すら浮かべているようで。おつや葬式は、葬祭場でやってもらうのですが、田舎のことですから、

祖父の家に「いやあ、思いもかけないことで・・・。」とひっきりなしに近所の人が訪れたりもする。60

年近く連れ添った伴侶を亡くした祖母が具合をわるくしたりもしましたが、祖父は本当にいろんな人

に自分のありったけのことをやってきた人なんだなあとしみじみ感じるものでした。

私にとって、あの夏休みも含めて成長の過程の多くのものはは祖父とともにあり、私自身祖父を失

ったというより、自分の一部を亡くしてしまったような気がして、今でもぼうとほうけてしまいます。

書きたいことはたくさんありましたが、まだまとまりそうにはありません。

生きるというのは得るものと失うものはどちらが多いのでしょう。欲張りといわれてもいいから、

自分の小さな手の中に大事なものをすべて握り締めて話さずにいる方法は、ないのかと思案してや

みません。


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ひとりよがりな格差社会 [ブログ]

ありきたりな始まりですが、日本残念だったですね。

精一杯やっていても、真面目にしていても、死ぬほど血を吐くほどの努力をはいつくばるほど

していても、勝ち負けが生まれてしまうのがスポーツの世界ですが。

ちなみに、私は今週仕事でとってもきりきり舞いしていた一週間でした。なにせ、今の仕事は

とにもかくにも専門知識がいるために、一ヶ月に1度の研修(約一週間から10日で行われる)の後に

必ずテストがあり、合格点が存在し、通らなければ再テスト・・・。3回落ちたらクビという噂もある・・・

それは噂らしいですけど。研修中も給料は出るからありがたいといったらありがたいのですが。

しかも、ペーパーじゃないんですよ。話さなきゃいけないんです。膨大な答えの載っている資料は

見たりしていいんですけどね、でも本番に弱いわたしは、今まで4回研修の後試験を繰り返してます

が、4回の試験のうち3回は再テストを受けています・・・。

別に、落ちても地球には朝が訪れますが、そして私以外の人は何も感じないですが、

やっぱり心穏やかでないというか、落ちちゃうとやっぱり私って何にも出来ないなあなんて、

らしくもなく悩んでしまいます。

しかも、わたしは派遣社員なんです。仕事はそこで仕事をする一般職の方とはそう変わりがありま

せん。むしろ、一般職の方は1時間早く仕事が終了されます。

ボーナスもあり、同じテストを受け(もちろんすでにすべての研修を受け、今は試験をしている側)

てはいるけど、待遇が違うんですね。だからって、やはり正規に雇って欲しいとかはないんですけ

ど。試験に落ちると、格差社会を呪ってしまう・・・、本当に自己中心的だと思います。

劇団ひとりさんの「陰日向に咲く」の中で、大統領に生まれりゃ・・・なんてらというせりふがあります

が、自分が何かを基準に測られて、それが圏外だとしたら、ついまわりのせいにしてしまう、

それが私のようです。

そう思うと、やっぱりヒデってすごいな。「自分たちには力がない」と認めることは、

実はとっても怖いことですものね。

陰日向に咲く

陰日向に咲く

  • 作者: 劇団ひとり
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本


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晩年のアダムとイブ [ブログ]

今週末から、日本を始め、ワールドカップ開催国のサッカーファンは盛り上がりも徐々に最高潮へ

という感じの週末。つれあいもずっぽりはまって、それに影響されて、そこそこ楽しめるように有名選

手を覚えつつあります。そんなにわかファンも世の中にあふれているでしょう。ぜひ、日本選手の大

活躍を期待!!

それにしても、ただボールをゴールに入れるスポーツであるサッカーは体力勝負のスポーツではあ

るけど、チェスや将棋のように頭を使うスポーツであるらしいです。とても、知的なスポーツといえま

す。

この地球上で万類の霊長と言われる「ヒト」ですが、実はヒトの身体、特に2足歩行としてのバランス

にはまだ改善の余地があり、そのせいで身体がゆがんだり、肩こりなどの症状が引き起こされるら

しいのです。クロコダイルなんて、随分昔から進化していないし、要はクロコダイルを弱肉強食の生

態系のトップに配置すると、すべてはクロコダイルの腹におさまってしまうわけですね。

ヒトはそれに比べたら、身体的にはウイークポイントはたくさんあります。

サルの仲間ではあるけど、サルからヒトへ変わる時に、尻尾を忘れてきてしまい、運動能力的にも

サルのほうが身軽であり、生命力も強い部分があるように感じます。

ただ、クロコダイルにとって唯一の天敵がヒトとなるようです。

ヒトはその身体的な問題をカバーするほかの動物に比べたら、

考えられないくらいの知能を持ち、何かを作り出す動物は数知れずいますが、自分たちで

いわゆる唯一の天敵である病気を克服し延命できる技術を作り出し、

身体的な能力を遥かに動作を持つ乗り物や機械を作り出し、その代わり

自分たちを生み出した自然と敵対するくらいの何かを作れるようになってしまったという・・・。

本当に賢いのかどうかはわからないですけど。

地球上にはとりあえず、ヒトほどの脳を持つ動物はいないということで。

でも、それは幸福なことでしょうか。

人はよく、人生について考えたりする人が多いです。

わたしも、まだまだそんな実感はないですが、あっという間に過ぎてしまうのが人生らしいです。

生まれて大人になって老いていってそして消えてしまう。

どんなに知能があろうとも自然の摂理にはかなわない。

でも、こんな私自身でさえ、昔、受験勉強をしていた時、

通勤の満員電車に乗っているとき、失恋した時、すばらしい人に会った時、

わたしはどう生きたらいいのだろう、人は何のために生まれ生きるのだろうという、

アリストテレスからこっちだれも解決できない永遠のテーマをふと頭によぎらせてしまうのです。

ただ、こんなにぼんやりとしていていいのだろうか、主義主張を持って生きたほうがいいのではない

だろうか、何か意味のあることをしたほうが・・・など自分の人生に生き抜く作業以外の何かを求めて

しまう。

幸福かと考えると何が幸福か・・・としまいには、なぜ歩く時わたしは右足からみたいな、

考えることを考えるところまでいくしかないところまでいってしまいます。

キリスト教の聖書には、イブはへびにだまされ、神が食べてはいけないという、禁断の果実を

アダムとともに食べてしまいます。大まかに言うと「神のように、なんでもわかるようになる」

言葉の魅力に取り付かれて・・・。

他の生物と同じように、なにも考えず本能のまま生きることが出来る方が幸福なのでしょうか。

生まれて生き抜いて次の世代を生んでそして死んでいく。

すべては生きるための作業に費やされることになにも、疑問も感じない。

でも、今更「リンゴは食べていませんので」、というわけにはいかないですものね。

そのおかげで今ワールドカップを楽しむことができるし。

アダムとイブは、その後どう思ったのでしょう。


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