晩年のアダムとイブ [ブログ]
今週末から、日本を始め、ワールドカップ開催国のサッカーファンは盛り上がりも徐々に最高潮へ
という感じの週末。つれあいもずっぽりはまって、それに影響されて、そこそこ楽しめるように有名選
手を覚えつつあります。そんなにわかファンも世の中にあふれているでしょう。ぜひ、日本選手の大
活躍を期待！！
それにしても、ただボールをゴールに入れるスポーツであるサッカーは体力勝負のスポーツではあ
るけど、チェスや将棋のように頭を使うスポーツであるらしいです。とても、知的なスポーツといえま
す。
この地球上で万類の霊長と言われる「ヒト」ですが、実はヒトの身体、特に2足歩行としてのバランス
にはまだ改善の余地があり、そのせいで身体がゆがんだり、肩こりなどの症状が引き起こされるら
しいのです。クロコダイルなんて、随分昔から進化していないし、要はクロコダイルを弱肉強食の生
態系のトップに配置すると、すべてはクロコダイルの腹におさまってしまうわけですね。
ヒトはそれに比べたら、身体的にはウイークポイントはたくさんあります。
サルの仲間ではあるけど、サルからヒトへ変わる時に、尻尾を忘れてきてしまい、運動能力的にも
サルのほうが身軽であり、生命力も強い部分があるように感じます。
ただ、クロコダイルにとって唯一の天敵がヒトとなるようです。
ヒトはその身体的な問題をカバーするほかの動物に比べたら、
考えられないくらいの知能を持ち、何かを作り出す動物は数知れずいますが、自分たちで
いわゆる唯一の天敵である病気を克服し延命できる技術を作り出し、
身体的な能力を遥かに動作を持つ乗り物や機械を作り出し、その代わり
自分たちを生み出した自然と敵対するくらいの何かを作れるようになってしまったという・・・。
本当に賢いのかどうかはわからないですけど。
地球上にはとりあえず、ヒトほどの脳を持つ動物はいないということで。
でも、それは幸福なことでしょうか。
人はよく、人生について考えたりする人が多いです。
わたしも、まだまだそんな実感はないですが、あっという間に過ぎてしまうのが人生らしいです。
生まれて大人になって老いていってそして消えてしまう。
どんなに知能があろうとも自然の摂理にはかなわない。
でも、こんな私自身でさえ、昔、受験勉強をしていた時、
通勤の満員電車に乗っているとき、失恋した時、すばらしい人に会った時、
わたしはどう生きたらいいのだろう、人は何のために生まれ生きるのだろうという、
アリストテレスからこっちだれも解決できない永遠のテーマをふと頭によぎらせてしまうのです。
ただ、こんなにぼんやりとしていていいのだろうか、主義主張を持って生きたほうがいいのではない
だろうか、何か意味のあることをしたほうが・・・など自分の人生に生き抜く作業以外の何かを求めて
しまう。
幸福かと考えると何が幸福か・・・としまいには、なぜ歩く時わたしは右足からみたいな、
考えることを考えるところまでいくしかないところまでいってしまいます。
キリスト教の聖書には、イブはへびにだまされ、神が食べてはいけないという、禁断の果実を
アダムとともに食べてしまいます。大まかに言うと「神のように、なんでもわかるようになる」
言葉の魅力に取り付かれて・・・。
他の生物と同じように、なにも考えず本能のまま生きることが出来る方が幸福なのでしょうか。
生まれて生き抜いて次の世代を生んでそして死んでいく。
すべては生きるための作業に費やされることになにも、疑問も感じない。
でも、今更「リンゴは食べていませんので」、というわけにはいかないですものね。
そのおかげで今ワールドカップを楽しむことができるし。
アダムとイブは、その後どう思ったのでしょう。
毎日を好き放題にやろうとも、勉学に勤しもうと、寿命が８０歳、９０歳と
延びた今でも、変わらないのは「生きているうちに・・」でしょうね。
人夫々に一度しか与えられない命だから、その間に人生の最大の楽しみを
目指して個々人が頑張って楽しんで生きているんでしょうね。
by お散歩爺 (2006-06-11 09:43)
自分の人生を生きるしかありません。
きっと、人間それしか出来ないんですよ。
by たいへー (2006-06-11 10:12)
生きる目的ですか・・・（「一般論」というか、「オオムネそうである」ということを前提にして記させていただきますが・・・）
人生の目的とは何か？という問い・考えは、今、幸せでない（満たされていない）人のこころ、思いに生じるもののようです。（あくまでも、知的な興味から「人生とは・・」となる場合もあるでしょうけど・・）今、充実して人生に喜びを感している人は、ソンナことは基本的に考えないみたいです。
以前、アンソニー・ストーという著者によるユング心理学の入門書の中で読んだと覚えているのですが・・たしか、親が良い、魅力的な生き方を示しているのであれば、子どもたちは幸せであるとありました。なぜなら、父親が子どもにとって魅力的な存在であれば子どもは「オトウサンのようになりたい」と思い、それが、子どもの（特にオトコの子）の人生当初の目標（目的）になり、女の子にとっては将来の結婚相手のモデルになる（当然、女親の場合はその逆になります）から・・とありました。そして、今、そのような模範的かつ魅力的な親の少ないこと、ソノコトが、多くの子ども（特に思春期以降の）が人生の“最初に”おいてつまずき、人生に迷いを持つ要因となっている・・とあったと覚えています。（一つの見解に過ぎないといえばソレまでですが、興味深くわたしは感じました。）
成人になっても、人は（他の人から見てどれほど魅力的に見える）どんな立場にあっても、当初、自分に合っていたように思えていたモノが、時間と共に自分にソグワナイ感じがして、「コレでいいのか？このままでいいのか？もっと別の人生があるのではないか・・」などと考えはじめるものですが・・・（とわたしは思うのですが）・・・立場とか役職ではなく、また人それぞれの個性の部分は別にして、人の生き方の役割モデル（目標）になる最も基本的なモノとなるのは、もっとも身近な人物（特に親）なのではないかとわたしも思います。また、親ではない他者の場合でも自分の親と比較考量しつつ目標となるモデルを調整しているのではないかと思います。（いわゆる動物のスリコミです。文鳥を雛から飼育すると人間を親と見做すコトと同様に、やはり身近なところにいくと思います。）
アダムとイブのはなしが出ていますが、人類の始祖（つまり親）とされる両人は、いわば、人類全体にとっての最も重要な役割モデルとなるべきところ、欺かれたとはいえ、選択を誤り、創造者：神から離反し・・そうではなくなりました。
それが、今日に至るまで悪影響を及ぼしていると私は考えます。
では、人生における役割モデルで最良のモデルは何かといいますと（ハナシは飛躍するようですが、アダムが出ましたところで）イエス・キリストであると“私は”思っています。実際、イエスの生涯を追っていきますと、ナント男らしい人物なのだろう、すばらしい生き方だろうと思います。他の人々への思いやり、弱者への気遣い、反対どころか殺される可能性もありうる社会の中で、正しいことを主張しかつ行動していくスゴサ・・・その生き方はすばらしく感じます。
イエスまで飛ぶとコノ人ダイジョウブかなと心配される向きもありますので、最近、知りえた人物としては、斉藤隆夫という政治家がおります。日本が日中戦争の泥沼に向かっていく中、国会で軍部と政府を批判し、その結果、軍部の圧力を受けた国会によって議員除名処分になった人物です。しかし、そのような生き方をされた人物も、私の中ではイエスキリストの生き方の範疇に収まってしまいます。（つまり基本的な枠であるイエスを出ないということです。譲歩して、あくまでも“私にとってソウである”と言っておくことにいたしますが、たぶん、すばらしいと思える生き方はイエスの生き方の枠に収まってしまうのではないかと思います。）
人生の目的については、実存主義の立場から、よく引き合いに出される（サルトルの？）例に、ハンマーは釘を打つという目的で作られたゆえに、その目的は明確である、しかし、人間は造られた目的が無いので、人間は人生において自由だという論議がありますが、その辺を踏まえて自分のブログ記事に更新してみたいと思います。ご覧いただければ幸甚です。
長くなってしまいました。失礼いたしました。
by 環虚洞 (2006-06-11 16:23)
旅爺さんいつもありがとうございます。思いついたことを心のままにかいただけですが、そんなにいつも悩んでいるわけではありません。また、ぜひよってくださいね。
たいへーさん。いつもありがとうございます。好きな風にしか生きられない、それがもっとも正しく公平な答えのような気がします。
閑居堂さん。いつもながら長いコメントありがとうございます。わたしのはただのつぶやきですから、そんなに不幸でもなく、むしろのんきである自分の人生を楽しいと思うことのほうが大きいと思います。死ぬほど悩んでいないし、おおまか自分の思い通りに行かなくても、よかったと思うことのほうが多いですから。
by takepii (2006-06-11 16:41)
まいったなあ・・つぶやきですか・・・
こちらはアルかどうか分からない脳ミソをシボって溜め息がでました。
なにはともあれ、それが人生に対する健全な見方、感情であるとと精神医学的見地から語られるのを聞いておりますので・・・
takepiiさまは極めて健全ということであります。
まずは、めでたしめでたし・・
by 環虚洞 (2006-06-11 19:17)