理由 [映画]
名古屋の方には申し訳ないけど、「ドラゴンズの方、空気読んでください。ここ、甲子園ですよ!」
という気分の土曜日ですが・・・(明日は勝ちますように)、秋ももう本番といった風情の
今日この頃ですね。日本の秋は、本当に美しい。雲ひとつない青空を見ているとしみじみと、
秋といえば、芸術の秋をはじめに、スポーツの秋、食欲の秋だとか、暑くもなくまだそんなに寒くない
この季節は、何を始めるにももってこいの季節ですが、読書の秋も忘れてはなりません。
といっても、わたしはそんな理由は後付けで、うまいこと時間のやりくりをしてけっこうきちんと
読書をしています(といっても、娯楽本ばかりですが)。
この前WOWWOWで大林宣彦監督の「理由」を見ました。映画としては、原作に忠実過ぎという
ことで賛否両論ですが、わたしは原作も好きだし、2時間半をわりと飽きずに
映画として楽しめました。
特に映画の中で描かれる「東京の下町」がよかったですね。下町という言葉は、その意味を実は
あんまり知らんのでは?と思わないほどに私たちの暮らしの中に根付いています。が、
九州出身のわたしには、あまり下町は自分の街にはありませんでしたので、きっと私の感じる下町
の姿は自分で勝手にこしらえたつぎはぎのようなものだと思います。しかし、映画の中には、
へえ下町ってこんなものかあと感じるところが随所にあり、ドキュメンタリー調とあいまって
変なところで妙に感心していました。
「理由」というタイトルもなるほどと思います。秋の夜長に小説、映画お好みでよいと思います。
それにしても、最近とても食欲が増し、栗に梨に松茸にとおいしいものがあふれていまして、
ついつい食べ過ぎていますが、秋だから・・・を理由にするのは、ただの言い訳でしょうね、
やっぱり。
こんばんは。
残念ながら、宮部さんの「理由」は読んだことも見たこともありません。
東京の下町が舞台なのですね。
僕は田舎生まれの田舎育ちですから、東京のことは詳しくないですが、学生時代に何故か5年間?だけ住んでいました。
その頃は下町には全く興味が無く、寄り付きもしませんでしたが、社会人になってから出張の際はよく行くようになりました。
僕は、別に下町といって定義づけすることなく、自分なりのイメージを楽しめばいいのではないかと思うんですが・・・。
最後に面白い話があるんですが、僕の友人は葛飾の堀切というところが実家なのですが、お母上は浅草の出、いつも「ワタシャ、こんな田舎に嫁に行くとは夢にも思わなかった」というのが口癖でした。
同じ下町でも、そんな感じなんですね。
by horigon (2006-09-30 21:58)
↑さすがhorigon先生!鋭い!^^
僕は東京の下町生まれの下町育ちですが・・・
東京の下町だからって、どうって事はないんです。普通の生活なんです。特別な事など何もないんです。今は茨城の古河というところに故あって住んでますが、ここの生活も同じようなものですよ。・・・というかまったく同じだ・・・^^;
by まめぞう (2006-09-30 22:48)
こちとら、宿場町でしたから、馬市、賭博場、旅館→女・・・
結構物騒な所でした。 下町の情緒なんて無かったんだろうな。
流れる人を捕まえて、今日の生業にしていたんでしょうね。
鉄道開通と共に廃れていきましたが・・・
by たいへー (2006-10-01 08:25)
おはようございます。
宮部みゆきの「理由」は、読み進めている時に「これはとんでもなくスゴイ作品かもしれない」と興奮しました。結果的にこの作品で直木賞を受賞したので思い出深いです(なんか著者本人みたいなコメントですね)。この作品をあの大林さんが監督!?ちょっとびっくりです。どんな仕上がり具合なのか、見てみたいような、見るのが怖いような...
by 鯉三 (2006-10-01 09:36)
「理由・・・?ひょっとして…」と思って読んでいたんですが、やっぱり宮部みゆきさんのなんですね。
邦画って苦手なんです。原作を先に読んじゃうと、がっかりしてしまうような、そんな作りのものが多い気がします。
でも「原作に忠実過ぎ?」ということですので、見てみようかな~という気持ちになりました。
by Love:Banana (2006-10-01 16:06)
horigonさん。いつもありがとうございます。浅草からすると、葛飾はすごい田舎という感覚。そうなると、夏目漱石の「坊ちゃん」の清と同じで、伊豆より先は異国のようなもの・・・と同じでしょうか。
エルモさん。ありがとうございます。住めば都と言いますから、下町も茨城も同じということでしょうか。でも、下町と言う言葉の響きは知らない私でもなぜかノスタルジーを呼び起こす気がします。
たいへーさん。いつもありがとうございます。宿場町とは、人と人の交流がさかんなところでしょうから。文化も混じりあい、飲む打つ買うの本場だったことでしょう。現在もその名残はございますか?
鯉三さん。いつもありがとうございます。確かにわたしもはじめて読んだ時ぞくぞくしました。リアリティもすごくあるし、いったいどんな風な結末になるのかと寝る間も惜しんで読んだものです。また、読み返そうかな・・・。
Love:Bananaさん。ありがとうございます。ただ映画を本当に好きな人は邪道と呼ぶ映画ではないかと思いますが、原作を好きな人なら、逆にこういう解釈もあるかと思われると思います。
by takepii (2006-10-03 22:41)