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今からでも遅くはないから・・・ [TV・ニュース]


タイのクーデターも沈静化に向かい何よりです。今週は、日本の新しい顔も決まり、ひとつ時代が動

きつつある予感をにじませる初秋の日々です。新しい首相の言われるような、日本晴れの秋の空の

ような「美しい国」(私はまだ本は読んでいませんが・・・)になるとよいですね。世界をよい方向へい

ざなえるような美しい国へなるといいと思います。

正直、タイのクーデターは、わたしにとって、結果のわかっている日本の新しい首相を選ぶことより

も、大きな衝撃を与えました。物価が安いといっても、タイはあまたある国の中でも日本と親交も

深く、私自身にも知り合いがいるし、友達のつれあいにもタイの方というのは、少なくありません。

一部財閥による政情不安があったとはいえ、軍部の力で政治が転覆するクーデターが起こるとは!

一般の市民がほとんど巻き込まれず、亡くなった方もけが人もいらっしゃらなく、

沈静化に向かったのが何よりと言えるでしょう。

しかし、私のイメージの中でクーデターというのは、日本の昭和の初期の515事件、そして226事件

など血みどろで、その時代の軍部の台頭を思わせる事件とつながってしまい、とても印象が悪い。

226事件なんかは、歴史に残るこの声明を元にタイと同じように一般の市民は何が起こっているか

わかった時にはもう事態は収拾へ向かっていました。「今からでも決して遅くはないから、原隊へ帰

れ。」

この「今からでも遅くはない・・・」がその当時の流行語になったようです。

クーデター。誰も巻き込まれず、市井の人々が傷つかず、今回のタイの事件は中心人物である、

悪名高いタイの首相も亡命するにとどまり、なんとか血を流さず、よりよい政治へとつないでいく

クーデターではあるようですが、わたしとしては、アマちゃんと言われてもいいから、

話し合いで何とかならないものかと、どうにかその前にする方法がないかと

思い考えて仕方ありません。言ってもせんないことといわれてもしょうがないことではありますが。

少し前のブログに載せたことのある宮部みゆき著の「蒲生邸事件」は226事件当時の

日本の市井の人々の当たり前の生活を覗き見した気分になります。あと、映画「226」はクーデター

を起した将校側の側面が描かれています。

とにもかくにも、タイや日本その他世界がよい方向へ少しでも進めばいいなあと思うばかりです。




蒲生邸事件

蒲生邸事件

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 単行本

226

226

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 1993/04/20
  • メディア: ビデオ


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鯉三

政府の不祥事があると軍部がクーデターを起こすというのは、タイではこれまでもよくあったようで、国民の間にも暗黙の了解があるようですね。ただ、ここ10年ほどは民主的な政治が根付いた感があったので、その点は残念に思います。国王の絶大な権力も一歩間違えるとどうなるのかな、と思ったりします。
宮部みゆきの「蒲生邸事件」はまだ読んでいません。今回のことをきっかけに、読んでみてもいいかなと思いました。
by 鯉三 (2006-09-23 15:14) 

horigon

こんにちは。
本来、民主主義国家とか法治国家と呼ばれる国で、クーデターというものは、
たとえ無血であろうがあってはならないことですよね。
ただしタイのクーデターと言うと、一般の概念からは少しおもむきの違う様相ではありますが・・・。
ところで、タイ人の印象は、勤勉で信心深いというイメージなのですが、政治は昔から安定していないようですね。
推測にしか過ぎませんが、立憲君主制ということで、国王の存在が大きすぎるため、本来の民主主義が根付き難いのかもしれません。
いずれにしても、最大の要因は施政者としての首相が、私利私欲に走ったことが大きな要因なのでしょう。
一刻も早く政情が安定すればいいですね。
by horigon (2006-09-23 16:50) 

たいへー

日本を綺麗にしたければ、まず富士山から綺麗にしましょう。
タイも大変でしたが、北の将軍様もいつ同じ運命にあうか?
こちらは相当血が流れそうですが・・・
by たいへー (2006-09-24 12:27) 

まめぞう

見ていて何だかとても奇妙でしたね。
願わくば旧政権の人たちが粛清に遭わない事でしょうか。
犯罪は犯罪として裁かれるのは当然ですが・・・・・
結婚した当時住んでたマンションで、隣の奥さんはタイ出身で、部屋に国王の肖像画が飾ってあった事など思い出しました。英語に堪能で、とても知的で気品のある人だったなぁ・・・
by まめぞう (2006-09-24 17:36) 

takepii

鯉三さん。いつもありがとうございます。鯉三さんのいうように、タイという国は国王を中心にある国のようでそれが揺るがない限り概ね大丈夫なようですね。蒲生邸事件、機会がありましたらぜひ。

horigonさん。いつもありがとうございます。私もそう思います。ある種力で動かず政治は危険と表裏一体な気がしてなりません。タイの方は本当に温和でいい人ばかりですけどね。

たいへーさん。いつもありがとうございます。北はどうなるのでしょう。ほんの60年ほど前の日本の姿と似ているといわれる方もいます。なんとか、北に住む国民の方々の生活が向上したらいいですね。

エルモさん。ありがとうございます。写真が飾って合ったのですか。すごいなあ。でもそれだけ透かれているのはそれだけよい国王という証拠で、タイは国王を中心に動いているようですから。日本でも違う意味で皇室が好きな方もいますが・・・。
by takepii (2006-09-30 19:09) 

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