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カミカゼ [映画]

実は先々週のことで申し訳ないですが、賛否両論、喧々諤々の話題の映画、スタジオジブリの

「ゲド戦記」を見てまいりました。わたしと連れ合いはちょうど自我の目覚める8~9歳のころに

ナウシカを見てすり込みされた世代であり、ジブリ(特に宮崎駿氏の作品だが、それ以外にも

好きなのもある)はある意味ひとつの信仰のように大切に思っている気がします。

何しろ私は、アニメなのに映画から発されるメッセージにいつもノックダウンされており、それは9歳

のころから変わらないといって間違いありません。

ちなみに、この「ゲド戦記」。つれあいも不満げでしたし、賛否両論あるのは仕方がないといっては

申し訳ないですが、物足りないところがあるのは否めません。

ただ、「命を大切にしない奴は大嫌いだ!」とか、死と生は同じもので、

不死は生からも逃げることだとか、映画の中に潜むメッセージはジブリ映画の

いちばん粋で、いいところはたくさん持っていると思います。

原作をもとりあえず読もうと今考えているところです。

(現在、今さら爆笑問題の「日本史原論」などのシリーズと、昨今亡くなられた吉村昭氏の作品に

はまっており、さしあたりその後になりそうです)

報道ステーションの中でレバノンのヒズボラが暮らすを取材している映像を見ました。

ヒズボラの村の子どもは

「ヒズボラはレバノンを守っている。僕も立派な兵士になりたい」と言っているのを見ました。

ヒズボラの村の年配の男性は「カミカゼ村だ!」と自分の村を指して言う。

「カミカゼの意味、日本人ならわかるでしょう。民族のために公私をなくして、身をささげて戦うと言う

意味だよ」と。

民族を強く思う気持ち、自分のむらが大切な人たちが爆撃で失われる気持ちは、きっと経験のな

い、しかも民族意識の低い世代のわたしには彼らのハナクソほどもわからないでしょうけど。

「カミカゼ」はその時代を私は知りませんが、もう二度とごめんです。

「ゲド戦記」は戦記とあるけど、映画を見る限り、

自分や家族の命ですらなげやりにして、自分の中にある光すら追い出してしまう少年の自分と戦う

映画であるような気がします。

カミカゼ村の人たちにジブリ映画観て欲しいなあと思います。

もしくは観れるような時期が早く来るといいと思います。


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コメント 3

たいへー

私はレンタルして見たいと思います。
映画館に足を運ぶ気にならないからです。
かなり重いテーマだから、腰をすえた方が解かるかもしれませんね。
by たいへー (2006-08-18 08:09) 

horigon

「ゲド戦記」は近々見たいとは思っていますが、なかなか時間が取れません。
ところで、吉村氏のファンとしては、彼の死はとても悲しいことです。
あの緻密な文章が読めなくなると思うと少し寂しいですが、これを機会にまた彼の作品を読み返してみようと思っています。
私小説の「一家の主」なんかもわりと好きなんですよ。^^
by horigon (2006-08-18 08:14) 

takepii

たいへーさん。いつもありがとうございます。テーマは重い気がします。レンタルも最近は早いですよね。本当に。映画は映画館で観ると本当に値段が高い・・・。本当に高いですよね。

horigonさん。吉村氏のファンの方は多いようですね。でも、私は亡くなる前まで一作しか読んだことがなかったのです。今は本屋さんで特集されていますが、
時代のスピードから言うと今のうちだけかと思い、しみじみ読んでいます。
by takepii (2006-08-19 15:53) 

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