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何にもできない私たち [ブログ]

今日は大阪は一日雨でした。春の雨もまた一興ですが、満開だった桜は、明日まで降るであろう

雨できっと散ってしまうであろうと思うと、ちょいと残念です。でも、季節は確実に春の盛りを迎えつ

つ、きっと今年も暑い夏がやってきて、昨年同様しばらくは涼しくならない秋が来て、そして今年ほど

の豪雪じゃないことを祈る冬がくるでしょう。最近は、時が過ぎるのが音として聞こえる気がするの

は、大げさですが、なぜかお正月が来たと思ったら、すぐ春になるのです。

ところで、わたしには、11歳の女の子と5歳の(これまた)女の子を持つ母親である、友人がいます。

彼女は、水道代が節約でき、しかも家事が楽になるから、皿洗い機が欲しいんだそうな

んですが、ある理由から購入を悩んでいるそうです。それは、彼女の子ども(特に5歳児の方)が

お皿は、皿洗い機が洗うのが当たり前になってしまうのが、少し気になるそうです。彼女いわく、「自

分たちは小さい頃から、ご飯食べた後、汚れたお皿は運んで自分の手で洗うものというのは理

解できているけど、小さな頃から当たり前に皿洗い機があったら、お皿は機械で洗うのが当たり前

になっちゃってお皿が洗えなくなるかもしれないし、機械が当たり前と思われるのはいやだ」と。

聞いていて、少しなるほどと思いました。だって、私は、洗濯は洗濯機で洗うのが当たり前、

たまに手洗いするけど、手洗いが特別な事。ご飯を作る時、カチッとひねったらコンロの火がつき、

ご飯を炊くのは炊飯器(今はお釜で炊くのはやってますけど、本当に自分で火をおこしてやるのは

キャンプに行った時くらい)。鶏肉や豚肉は大好きだけど、鶏や豚をしめることはできません(魚を

3枚には自己流でおろせるけど、下手)。着物をひとりでは着れませんし、浴衣の帯ですら、作り帯。

その他、もろもろありますけど、人生30年だけど、できることは少ない気がします。

これを、私自身の怠慢や両親の多少の手抜きもあるかもしれないですけど、私と同世代の男女とも

似たようなものでした。

わたしの頃は、特に、ゆとり教育という考えはなく、学歴社会の片鱗が残っていましたから、ちょいと

後の世代のように塾にみんな行っているということもありませんでしたが、学校の勉強だけでも

楽ではなかったように思います。

でも、上記した以外でも、できないことはたくさんあります。そりゃあ、できることは多少あるけど。

でも、わたしの友人が言うのもあながちはずれではない気がします。

何にもできない子にはしたくないですよね。頭でっかちで、口だけはりっぱの。

でも、わたしはすでに自分がそうなので、今子どもを持ってないことは幸いということにして、

自分から始めないと。そして、何にもできないわたしが、とんびが鷹を生むという要領で、

まず体が動き、心根の美しい、うっとりするようなステキな子(見た目だけじゃない)を持ってみたい

です。でも、そのためには、やはりまず自分ができないと・・・。人生日々勉強ですね・・・


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コメント 8

「人生日々勉強」って、まったくその通りですね。
あたしは世間的にはおばさんの年齢ですけど…
ほんとにまだまだコドモじみてる人間なので、
takepiiさんのこの記事…ちょっと耳?目?が痛いです(笑)。
そう!機械ってあたりまえのことじゃないんですよね。
時代をさかのぼれば→おばあさんは川に洗濯に行ってたんですもん。
食器洗浄機、、、あったらきっと便利でしょうね。
ウチにはなぜか「食器乾燥機」がありますよぉ。
しかもこないだ買ったばっかり!!
洗浄機のことを、まだ100%信じてないウチの母。
洗い残しが絶対どこかにあるっちゃん!と思っとうげな。
…長々くだらないコメント書いてすんまっせん。
by (2006-04-12 00:34) 

takepii

いつもコメントありがとうございます。わたしも、いつまでも少年のような(女で、しかもただのガキですね)のような大人ですけど、いつも今日を大切にして、未来のことを考え続けていたいと思っています。だから、日々勉強しないと。
by takepii (2006-04-12 10:05) 

mama-witch

 ご訪問、ありがとうございました。takepiiさんへのお返事、訪問してくださった
 ブログページに書かせていただきました。お暇なとき読んでください。
 いいお話ですね。でも私たちはこれからもこの異常な文明の中で生きていか
 なければならないのです。江戸時代にも、原始時代にも、もう戻ることはでき
 ません。だからせめて、次の世代を生きる子どもたちには、自分の生きる姿を
 見せ、親が考えていることや悩んでいることを、ありのまま、素直に、繰り返し
 語り聞かせてあげることではないでしょうか。そしてもうひとつ、親以外の人々
 の考え方や、自分たちの少し前の人々の暮らし方や考え方についても。
 子どもが親元に居るのはほんのわずかの間です。人生のほとんどは、親から
 離れて暮らすのです。だから、彼ら彼女らが、これからどんな社会に生きてい
 くのかに心と関心を寄せ、共に語り合っていける親子関係をつくることが大切
 だと思います。三人寄れば文殊の知恵です(笑)
 親が最も大切にすべきは、何かを教え導くのではなく、子どもたちからの信頼
 をなくさない生き方をすることだと思います。子どもたちはちゃんと見ています
 から。長話をしてしまいました。もう一度、コメントありがとう。
 
by mama-witch (2006-04-12 12:15) 

takepii

mama-witchさん。本当に丁寧にコメントいただきありがとうございます。確かに何かを教え導くのではなく、信頼ということですね。異常な文明社会にいることは確かです。でも、それが悪いだけではないということもわたしは、本当はわかっているのかもしれません。素直に生きるということは本当に簡単なようで、いちばんむずかしいことかもしれません。
by takepii (2006-04-12 17:19) 

super-sonic

おじゃまします。
そうなんですよね。僕も学生のころ ゆとり がなかった。 だから今 大人になって ゆとり の意味を知ったのです。 これからの人は ゆとり の意味 分からなくなるのではないか・・・・・
by super-sonic (2006-04-12 20:55) 

takepii

たっくん。そうですね。わたしもゆとりには、気をつけているんですが、なにかと忙しくも時間に追いまくられていると感じることも多い時代です。自分で気をつけないと。
by takepii (2006-04-13 10:05) 

500円

確かにそうですね~、人の「当たり前」の基準は、簡単に変わっちゃいますからね。
うちでは食器洗浄機を一番欲しがるのは、高校2年の長男です。
彼の仕事ですから。
頑張って手洗いしてくれてますけどね。
彼は買い物に行くと、「あ、このスポンジいいなあ」とか思うそうです。
CM見て「この洗剤試したい」とか言うし。
そういう彼には、いつかクリスマスの朝、枕元に食器乾燥機が・・・・
なんてあるわけないか。
by 500円 (2006-04-22 00:56) 

takepii

500円さん、こんにちは。当たり前は変わるものですよね。だからといって、ノスタルジーはないですけど。昔に帰りたいとは、ほとんど思いませんが、これ以上変わりたくないとは時々思いたくなります。
by takepii (2006-04-22 02:19) 

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