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新しい風物詩 [TV・ニュース]

ゴールデンウイークの連休の谷間を谷として過ごした私は、

(9連休ではなく、5/1、2は仕事という意味です)

明日からの4連休で浮かれております。

そして、休み前の夜を友人とお酒を酌み交わしたり、食事をしたり、お買い物をしたり

というある意味アウトドアな夜のもくろみをかなぐり捨てました。

夕方7時半に帰宅後、夫は休日前で浮かれてアウトドアしてるのをいいことに、

(お酒を酌み交わしたり、夜遊びしているということです)

読書しながら、夕餉を頂くという、母が見たら泣いてしまう暴挙を行い、

おとといから、寝不足になりながら読み続けていた、

桐野夏生女史の小説「柔らかな頬」上下巻をやっと読破いたしました。

インドア具合満点の休日前の夜と言った感じです。

この小説はきっと、好き嫌いがはっきりわかれるタイプのものですが、

わたしには、村上龍氏の小説「インザミソスープ」以来の衝撃を受け、

現在頭が弛緩中です。

ふたつとも全く違う種類の本ではあります。

それにしても、連休は楽しいものです。もしかすると、夏休みの前夜と同じで

今夜が一番楽しいのかもしれません。

明日の朝の朝寝に関しては、今年の新年の誓いより、強く強く決心しているのです。

やはり人として生まれたからには、

自分の限界に挑戦し、

上を目指さなければならないので、

2度寝どころか、3度寝してやろうと目標を再設定しているところです。

私は、この前の日曜日、六甲の山に妙齢女性5人

(私とほとんど同じくらいの女性たち)

と行楽にでかけました。

六甲はまだ、肌寒く春爛漫とはいきませんでしたが、

空気が澄んでおり、小学生の頃両親や妹とこの時期に遊びに行った阿蘇などを

ちらりと思い出したりしました。

子どもたちを楽しませるために遊びに連れ出してくれた両親には申し訳ないけど、

その時何をしたか正確には覚えてないのです。

ただ、阿蘇の山のぼる途中で道路脇で売られている、いかにもやきたての

ほんのり焦げているとうもろこしを食べたいなあと思っていたのはぼんやりと思い出します。

そういえば、草スキーをしました。

緩やかな短い草の丘を下って、飽きもせず歩いてのぼり、またすべり、そしてのぼり、

オシリが痛くなるほどすべったりしました。

今、真剣に思い出すとついこの前まで、そんな風に小学生の私として遊び暮らしていた

自分自身がとっても身近な存在になり、

こうやってあの頃は知りもしない土地で妻として暮らす自分を顧み、

「はて?いつの間にこんなに大きくなったのだろう」

と、自分自身に首をかしげたりしてしまいそうです。

ゴールデンウイークの高速の渋滞、行楽地の人込み、新幹線乗車率200%などが

なんだかこの時期の風物詩とも思えてきます。

毎年この時期では、上記の話題がニュースとして映し出されるのですが、

わたしにとっては、とっても心温まるニュースで、

私が思うよりも、世界はもっとのん気で平和な場所ではないかと錯覚してしまいます。

でも、この休日前の浮かれ気分の中では、その錯覚が一番本当で確かなことではないかと

信じてしまいそうな気がします。



柔らかな頬〈上〉

柔らかな頬〈上〉

  • 作者: 桐野 夏生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫


柔らかな頬〈下〉

柔らかな頬〈下〉

  • 作者: 桐野 夏生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫


イン ザ・ミソスープ

イン ザ・ミソスープ

  • 作者: 村上 龍
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 1998/08
  • メディア: 文庫


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コメント 7

まめぞう

お早うございます!^^
ボクも1日・2日は谷間におりました。
電車空いてましたね~
で・・・
そうそう、休みの前日が一番楽しいですよね!
当方ひとりなので・・・読書しながら本を読む、などは序の口で・・・
親が見たら気絶するほどの行儀の悪さです(^▽^;)
by まめぞう (2007-05-03 06:24) 

たいへー

なにもアウトドアだけが、正しい休日の過ごし方ではないですよ。
インドアでリラックスしたい人だって大勢いるはずです。
そういう私も、休日は自室にこもって1日中音楽三昧が
至福の時間なのです。 ・・・なかなか出来ないですけどね。
by たいへー (2007-05-03 07:46) 

horigon

自営業になってから、休みの楽しみは半減しましたね。
実際仕事をしていなくても、常に意識がそこにあるのはちょっとした
拷問かな。(笑)

さて、休みの過ごし方ですが、最近はとみに出不精となった
僕は、家内のおかげ?で行楽、買い物と、バランスの良い
時間を過ごせそうです。
by horigon (2007-05-03 08:08) 

りんこう

僕は1日休みをとって5連休にして、日本を脱出しました。
ただ、僕の場合、正確に言うとこれは休みではなく「取材」であり、
事実上休みなしの状況。←とか阿呆な事を抜かしてますが、
こんなことを言えているうちは幸せなのかもしれません…。
by りんこう (2007-05-08 19:50) 

takepii

エルモさん。いつもありがとうございます。
休みの日は前日が一番楽しい。
夏休みは通知表がいやだけど、終業式が一番楽しい。
これは真実であると、私は思っています。

たいへーさん。いつもありがとうございます。
たいへーさんの、あのルームは本当にすてきです。
いつか、わたしも持ちたいものです。

horigonさん。いつもありがとうございます。
確かに休みは、決まりきまって絶対取れないときに、
巡ってくるから楽しいと言えるときもありますね。
自営業は身体は休んでいても、頭は休まらないものなのでしょう。

りんこうさん。いつもありがとうございます。
またもや、日本脱出。
今回はどちらでしょうか?
楽しみなものですね☆
by takepii (2007-05-26 07:33) 

鯉三

お久しぶりです。この記事は一度読ませていただいていたのですが、コメントしていませんでした。
「イン ザ・ミソスープ」は衝撃的な作品でした。わたしは何気なく古本屋で買った文庫を読んだのですが、思わず震え上がってしまいました。「部外者」だから許される暴力に感情移入したのでしょうか。それともそのあまりの桁外れな暴力に酔ってしまったのでしょうか。表紙の不気味さが読後の余韻を刻印するかのようです。
by 鯉三 (2007-05-27 02:15) 

takepii

鯉三さん。
表紙は不気味ですよね。
歪んだ世界にひきこまれ、後々から余韻を引きずる
怖い本だと思います。
でも、読んだら止められない・・・・・
人って怖い可能性を持っているものかも知れませんね。
by takepii (2007-08-26 09:36) 

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