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嘆きの壁 [TV・ニュース]

何を今更と、自分で自分に問いかけてしまうくらいです。

映画では結局見逃してしまいましたが、ダヴィンチコードをやっと読破致しました。

実は、わたしの唯一の特技が本を読むのが以上に早い(もちろん興味をそそったり、

おもしろいと感じたものだけですが)。

読み始めたのは、今週の月曜日で、仕事と家事と遊びの間をかいくぐって、昨晩読み終わりまし

て。借りた方には、「ゆっくりでいいよ!!ちなみに返さなくていいよ!!」

と言われたのを幸い、2ヶ月借りっぱなしでしたが、やっと返せます。

賛否両論、映画業界のみならず、世界のトップニュースをさらい、

果ては冷たい宗教戦争を起してしまった話題作でしたが、

感想としては、クリスチャンでもない日本人にはやはりわからない・・・。

という下馬評通りの気持ちになりました。

映画はおもしろいのかしら?わたしは、幸いにもミッション系の高校に通っていて、

わりと普通の感じより、キリスト教や聖書に明るく、最後の晩餐の絵の話とか、

聖書の新しい解釈などは興味をそそったのも確かです。

それにしても、レバノン情勢も、イラクも内戦状態へ突入の可能性など、

中東は何がなんだかもう・・・。イスラエルは、レバノンを攻撃していますが、

狙っているのはイスラム教シーア派の武器を持つヒズボラ。

兵隊の拉致に対する報復ということですが、巻き込まれているのは、

ヒズボラの兵士はもちろん、観光に訪れている外国人を含むレバノンで暮らす

市井の人々、子どもたち・・・。

イスラエルは、ユダヤ人の国。イスラエルが2000年ぶりに国を造って以来、

21世紀になってもなお、世界が負うべき戦争と言う問題のほとんどが

この中東にあるのではないでしょうか。

その鍵を握るのも宗教。

エルサレムはユダヤ教にとっても、イスラム教にとっても聖都。

ダヴィンチコードでも私には理解できない、宗教の奥深い信仰心が、

そこには横たわっているのでしょうが、子どもの命を軽視してしまうものに、

人類の救済があるのでしょうか。ああ、どうしてもわたしにはわからない・・・と

思わずにはいられません。

エルサレム神殿の名残の、嘆きの壁は祈りの場所。

どんな祈りを捧げればよいものでしょうか・・・。

わたしのこんな気持ちは、やはり平和ボケしている日本人の

たわ言にしか過ぎないのかしらとため息をついてしまいます。






ダ・ヴィンチ・コード(上)

ダ・ヴィンチ・コード(上)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫


ダ・ヴィンチ・コード(中)

ダ・ヴィンチ・コード(中)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫


ダ・ヴィンチ・コード(下)

ダ・ヴィンチ・コード(下)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫


nice!(5)  コメント(11)  トラックバック(19) 
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コメント 11

horigon

おはようございます。
僕は恥ずかしながら、「ダ・ヴィンチ・コード」は途中で投げ出してしまいました。
ところで、僕も速読の方なのですが、takepiiさんには脱帽ですね。
一度秘訣をご伝授ください。(笑)

宗教問題は、なかなか根が深いですね。
近代文明を享受する人間にとっては、一見プリミティブなことと思ってしまいますが、それが生活のほとんどという人達が、世界中に何と多い事か。
どちらが良いのかは軽々には答えは出ません・・・。
by horigon (2006-08-05 05:38) 

たいへー

平和ボケの何が悪いんでしょうね?
戦争をする方が、よっぽど異常なんですけどねぇ・・・
3000年前の恨みを今になって晴らそうなんて、考えられる?
by たいへー (2006-08-05 07:53) 

takepii

horigonさん。ありがとうございます。ご存知のように速読に秘訣はありません。3度の飯より・・・なんとやらではないでしょうか。宗教は、ある意味人の心の拠り所、という部分も否めませんが、せめて、戦争しなくてくれるならと思います。

たいへーさん。いつもありがとうございます。そう、戦争は異常なことなのだとレバノンの小さな子どもが感じてくれていたらいいのですが。ヒズボラを倒すために爆弾を落としたり、テロを撲滅する方法が攻撃ではないとアメリカが気づいてくれたらいいのですが。
by takepii (2006-08-05 08:47) 

デージー

ダビンチコード、私は半分読んで疲れてしまい、一ヵ月後ぐらいにやっと読破した覚えがあります・・・。宗教のことはさておき、謎解きが面白いと思って読んでましたね。
宗教は本来、心の拠り所にするものなのではないのでしょうか?なんでそれが外側に行ってしまうのでしょうかね?それが大きく膨れて「腫れモノ」みたいになってしまったように思えます。
なぜ、隣人の幸せを祈ってあげられないのでしょうか・・・。
by デージー (2006-08-05 08:49) 

takepii

デージーさんいつもありがとうございます。そう、謎解きはおもしろかったですね。いったいどこまでを映画にしたのかそれがなんとも不思議なほど長いお話でした。しかも、ほとんど登場人物しゃべりっぱなしだし。幸せとはなんなのかと時にふと思うことしかりです。
by takepii (2006-08-05 12:27) 

アールグレイ

聖地でもある中東で戦争が長く続いていることは、悲しい気持ちとともに
矛盾していると思うことです。この地だからこそ、平和であってほしいのに(^^;)
ダヴィンチコードは私も複雑な思いです。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵はとても好きですが、その絵に意図とされるものが解明されればされるほど、
純粋に絵が好きな気持ちが、微妙に揺り動かされる気がします。
by アールグレイ (2006-08-05 18:15) 

takepii

アールグレイさん。ありがとうございます。絵の意図なんて考えずに私も楽しみたいと思いますが、ダヴィンチコードのおかげでいろんな人がいろんなことをいうようになりましたね。私も確かに振り回されている気がします。
by takepii (2006-08-06 10:52) 

super-sonic

お久しぶりです。
僕はカトリックです。ですから聖書の意味は概ね理解しております。
ダヴィンチコードは読んでいません。別に宗教的な理由としてではありません。
素晴らしい絵はそれ以上の理由は必要ないと思ったので・・・
by super-sonic (2006-08-07 21:24) 

takepii

たっくん。お久しぶりです。ありがとうございます。おっしゃるとおりですばらしい絵にはそれ以上の理由はいりませんね。感じるものですものね。感じることのできる気持ちを大事にしたいですね。
by takepii (2006-08-08 21:21) 

500円

ダヴィンチコードは仕事が暇になるまでは、と我慢しております。(そんな日がくるのか?)
若くて血気盛んだった頃の私は、9:1くらいの割合で
パレスチナを心の中で応援し続けていました。
ヒットラーによって国を追われたユダヤの人々が
何故パレスチナに同じ苦しみを与えるのか、
シオニズムという世界の潮流とアメリカの力を後ろ盾にしたイスラエルは
私には巨悪にしか思えませんでした。
その後自分のことで忙しくてパレスチナのことはすっかり忘れました。
ほんと、平和ボケです。
今はどちらがどうのと思えるほどの知識もなく、
ただ、9.11以降の「イスラム=過激」という単純化された図式に
危険なものを感じるのが精一杯という感じです。
by 500円 (2006-08-15 00:33) 

takepii

500円さん。ありがとうございます。レバノン情勢もなんとか落ち着きを見せ、心なでおろしている昨日このごろでしたが、戦がとりあえず休止しただけで何も変わらないのが現実。わたしも、どこまでわかっているのかドウカ・・・ですが、とにかく殺し合いには反対です。
by takepii (2006-08-17 22:03) 

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