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旅人 [今日は何の日]

ふけゆく 秋の夜 旅の空の♪

この歌は、子どもの頃音楽の時間に習ったもので、覚えている数少ない歌のひとつです。

これを除くと、滝廉太郎「花」とかになってしまいます。

この歌は、「旅路に思うのは、故郷の家路」、遠きところにあるからこそ故郷を思うという

歌で、子ども心になるほどなあと思ったものです。

あとは、ジブリ映画「耳をすませば」の、「カントリーロード」。

これは、「Take me Home, Country Roads」という原曲ありますが、

映画に使われた歌詞いいですよね。

カントリーロード この道 ずっと 行けば あの道に続いてる気がする♪

これも、とても言いえて妙ですが、うなずいてしまいます。

今日5月16日は、旅の日です。

1689年に松尾芭蕉が奥の細道の旅に出た日ということで、日本旅ペンクラブの方が制定

されたそうです。

昔と違い、今では、生まれ育ったところから出たことがないという人は皆無になってきました。

そして、旅行は趣味として、挙げる人も多いですよね。

かくゆう私も、今はほとんど行ってませんが、10代後半から20代まで、いろんなところへ

行ったものです。つい、昨年もNZで半年暮らしてましたけど。

最近は、交通機関の発達で、家から目的地まで、あまり時間がかかりません。

わたしは、大阪に住んでいて、地元の熊本市に時々帰りますが、

飛行機では1時間くらいです。少しは、旅気分を味わおうと新幹線と特急(九州はまだ新幹線

が九州縦断していない)を乗り継いでも、4~5時間くらいで着いてしまいます。

夜行列車に一回くらい乗ってみたいという気持ちもありますが、今は利用する人が少なく減少

傾向にあると聞いています。

列車の旅というのは、飛行機や自動車、他の交通機関に比べても、旅情をそそるものです。

そういえば、最近の旅というのは、レジャーであっても旅情というものとかではなくなって

しまっていますね。

かくゆう私も、旅路に思うは、おみやげのことばかり・・・。

最近、忙しくて、どこにも行けてないし、昔のように思いついた駅で降りたりしなくなっています。

途中下車できる自由とは、時間のある者の特権のようです。

ゴールデンウイーク、鎌倉に行った友人がいます。

その人は、母親と一緒に行ったそうですが、それについての手紙を今日受け取りました。

彼女は大変、文章のうまい人で、内容は書けませんが、旅人の気持ちが良く出ていました。

「知らない街を歩く」という旅の醍醐味を表現しているというのでしょうか。

おいしいご飯、名所旧跡、豪華な宿・・・といたれりつくせりの場所があっても、

「知らない街を歩く醍醐味を感じない」と旅は、ただの旅行に化してしまうのではないでしょうか。

旅人ではなくて、旅行者になってしまう気がします。

ただ、旅のいちばんの楽しみは、帰る家が故郷があるからこそのものですね。

永遠の旅人にあこがれる時もありますが、やはり、旅に出ると、2,3日目から

帰ったらあーしようとかこーしようとか、なっちゃうほうです。

帰れる家があるから、安心して旅人でいられるというのが、どうも私の旅のようです。

人生も旅・・・と言われますが、人生の旅路は人生たった30年しか知らないわたしでも、

帰りたい 帰れない さよなら カントリーロード♪

というもののような気がします。

思えば遠くへ来たものだ・・・とふと思ってみたりします。

でも、帰れないからこそ、人生の旅路はステキなものであるのかもしれません。




耳をすませば

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たいへー

今や、電車に乗る事の方が珍しくなった、車社会の田舎に
住んでいる者です。(笑
のんびり・・・するには時間を作らなければならなくなりました。
今は忙しすぎませんか? 皆、走っているみたいです。
私の生まれた時代は、忙しいのが珍しかったんですもの。
ただねえ、走るのが得意じゃない人も
走らなければならないんですよ、今って。
そういう意味では、悲しい時代ですね。
by たいへー (2006-05-17 08:01) 

デージー

子供の頃、近所の道をどこまでも行くと異国にでも行ける様な気がして、わくわくしたものです。
10年前の自分もまた、人生をそんな道のようにわくわくした気持ちで歩いていたなぁと思い出しました。
これからの10年、20年、何十年だって、そんなわくわくした気持ちを持ち続けたいものです。
by デージー (2006-05-17 20:35) 

takepii

たいへーさん。いつもありがとうございます。私は、私鉄ではありますが、毎日電車に揺られています。季節の彩りを気づく瞬間はなぜか、電車に載っている時のほうが多いです。忙しい人の多い時代。忙しいことには負けたくないものです。

デージーさん。ありがとうございます。わくわくした気持ち、明日を待ち望む気持ちは失いたくないものです。近所の道が世界のすべてだった時代の方が、どこにでもいける気が今よりもしたのは、大変不思議なことです。
by takepii (2006-05-20 18:38) 

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