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オペラ座の怪人 その仮面の下 [今日は何の日]

ゴールデンウイークも残すところあと1日です。海外旅行したり、里帰りしたり、国内旅行したり、ピク

ニックや行楽地へ出かけたり、あるいは逆にサービス業で仕事だったりと、いろいろ過ごされたこと

と思います。私自身は、鈍い風邪にやられ、昨日は、せっかくちょいと大阪通天閣の方に、遊びに行

ったのに具合が芳しくなく、そうそうに帰宅・・・。ま、しょうがあるまいです。大きいことからちいさなこ

とまで思い通りにいかないのが、人生ですから。

ちなみに、今日、5月6日は「オペラ座の怪人」の原作者ガストン・ルルーの誕生日だそうです。

彼は、「オペラ座の怪人」が代表作でありますが、ミステリー作家としてはよく知られている人で、

この作品以外にも、有名なようですね。ただ、実際はありとあらゆるジャンル(SF,ファンタジー、

歴史小説、政治小説など)もあり、生きている時代には記者、法律家としても活躍されていたようで

す。「オペラ座の怪人」は、1910年フランスで発表された小説らしいのですが、日本はもちろん

世界中で、ミュージカルとして知られ、幾度とも舞台化、ドラマ化されています。

恥ずかしながら、わたしはだいたいの内容は知っていますが、舞台はもちろん、小説も、数度も行わ

れた映画ですら、昨年2004年度版をつい先月WOWWOWで見たばかりですから、あんまり知ら

ないに等しいのですが、見たことのない時期から、なぜか心惹かれるものをこの作品に持っていま

した。

顔を半分仮面に隠しているというところも、その理由にあったかもしれません。内容でいうと、ふため

も見れない顔をファントムがしているということですが、人間誰しも、表の顔と裏の顔を持っているも

のですよね。

考えてみると顔とは、人の心の仮面そのものなんですよね。表情豊かだとか、顔の表現力が

どうのこうのとかよく言われたりしますけど、その人の顔や表情が、その人の思いを反映させている

ことは、まずほとんどありません。

オペラ座の怪人のファントムが、仮面の下に彼の悲しい秘密と宿命を隠しているのとおなじように、

人の顔というのは、そのたぎった思いを、悲しい嘘を、絶望を、叶わぬ願いを、渇望を、そして喜び

と愛情をたっぷり隠しているに違いありません。

でも、人の顔の方が、仮面より幸せなことは、表情がひとつしかないというだけではなくて、

本当の顔を見せる機会を持つところでしょうか・・・。わたしは、そう思います。

ちなみに、この2004年度版は、字幕に問題あり!!とコアなオペラ座の怪人ファンを騒がせている

ようです。ちなみに、舞台や映画ごとにいろんな解釈があるようで、お好きな方はいろいろ試される

とおもしろいと詳しい友人がこぼしておりました。ただ、おもしろいことに、ガストン・ルルーの原作と

同じ解釈のものがないというのも特徴だそうです。

それにしても、わたしが見た映画のファントムはずいぶん男前でした。内容はとてもよかったのです

が、ファントムが醜い顔とはとても思えず、ヒロインの嫌悪感がちっとも共感できませんでした。


オペラ座の怪人 通常版

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  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: DVD


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コメント 20

movie_lman

こんにちは。この前はnice&コメントをいただきありがとうございました。
はずかしながら、お返事の仕方がわからず・・・おそくなってしまい申し訳ございませんでした。オペラ座の怪人 悲しいお話しですよね。
でも、人は誰でもファントム的な部分が必ずある気がします。
by movie_lman (2006-05-07 07:51) 

takepii

こちらこそ。映画にまつわるファッションの話楽しみにしてます。オペラ座の怪人は、今度はミュージカルで生舞台を!!と思っています。人は誰しもファントムというのは、孤独ってことですか??悲しみってことでしょうか??それとも、秘密ってことでしょうか??
by takepii (2006-05-07 08:15) 

たいへー

名前はよ~~く知っているのですが、見た事がありません。
レンタルビデオ店へ行くと、子供中心になりますから、どうしても
手が遠くなりますね。 
by たいへー (2006-05-07 12:25) 

concretephotograph

恥ずかしながらまだ見たことがありません。
音楽は好きなのですが…。
by concretephotograph (2006-05-07 12:50) 

takepii

たいへーさん。わたしも、名前はよーく知っているのについつい最近見ました。けっこう、古典(?)というのは、知っているからみにくいものですよね。

kobachiさん。音楽はみなさんおっしゃるとおり、なかなか聞き応えがあるものでした。いいなあとうっとりしましたよ。
by takepii (2006-05-07 17:39) 

すいません、有名なのに観ていません。
今度、DVD、借りてみます。v^^:
by (2006-05-07 19:23) 

デージー

10数年前に姉が劇団四季を観に行った際に買ってきてくれたテープ(全曲収録)を、舞台を想像しながら何度も何度も聴きました。切ない歌声からファントムの悲しさが痛いほど伝わり、切ない物語だなと胸が熱くなったものです。
映画の曲も同じものが起用されていたので、映画館で観たときは「やっと観れた!」と感動でいっぱいでした。
オープニングのシャンデリアのシーンでは鳥肌が立ちました!
今度は劇団四季で観たいです☆
by デージー (2006-05-07 23:32) 

movie_lman

孤独も悲しみも、そして秘密もです。 

ところで、takepiiさんとは、なんとなく好きな映画が似てる気がします。
スモークもエタ−ナルサンシャインも・・・。ラ−ス・フォン・トリア−
監督作品はいかがですか?良かったら紹介してますので観て下さい。
by movie_lman (2006-05-08 00:59) 

aya

こんばんは。コメントありがとうございました。
オペラ座の怪人、私も好きな作品です。
時々生の舞台を見に行って楽しんでいます。
もし機会があれば、ぜひ生の舞台を。
画面とは違った迫力や印象を受けるかと思います。
by aya (2006-05-08 01:12) 

環虚洞

ナイス・コメントありがとうございました。
「オペラ座の怪人」をまだ家庭用ビデオの無い頃にテレビで見ました。現在のものではモチロンなく、モノクロ映画のもので、淀川長治さんが解説していました。ですから、「日曜洋画劇場」だと思います。怪人より「コワイですね~」と言う淀長さんの方がコワイなあと思いつつ見たのを覚えています。・・・タイヘン印象に残っている映画でその後何度もみてみたいと思いながらイマダニ見ていないのですが、ラストシーンで劇場のシャンデリアが事故で落ちてくるときに、若い女性を押しのけて怪人自身が犠牲になるシーンがありありと目に浮かびます。・・・最近の版の映画もこの機会に見てみようと思います。ありがとうございました。
by 環虚洞 (2006-05-08 05:52) 

takepii

こうちゃん。本当にこめんとありがとうございます。見てないのに・・・。また遊びに来てくださいね。

デージーさん。本当に音楽が胸が熱くなるくらいいいですよね。愛が報われることの難しさをつい想ってしまいます。私もシャンデリアのシーン大好きです。映画ならではないでしょうか・・・

閑居堂さん。オペラ座の怪人は、何度も映画化されたりしていて、純粋に怪物として描かれているものもあるそうです。モノクロだと恐怖感が冗長されそうですね。女性の犠牲になるのは、きっと原作に近いと思います。ちょっと自信がないですけど。

movie-lamnさん。2度目のコメントありがとうございます。映画はこれといったこだわりはありませんが、数はたくさん見ていると思いますよ。トリアー監督は、そちらのブログに書いています。

ayaさん。つくづく、生舞台を見たいと今もくろんでいるところですが、次いつオペラ座の怪人を劇団四季は大阪でやってくれるでしょうか・・・。それがポイントです。宝くじが当たったら、ブロードウエイで見たいですねえ。
by takepii (2006-05-08 22:13) 

お返事遅くなってすいません。nice&コメントありがとうございます。
オペラ座の怪人はまだ見れていません。私も映画好きなのですが、おっついていないのが現状で、DVDでは買っても未開封なのがけっこうあって、この性格を知ってかなるだけ映画館で強制的に見るようにしています。オペラ~はkろえだけ映画や舞台になっているしこれの比喩がけっこうみうけられますね、なので何か魅力があるはずですのでせっかくの機会ですから謹んで次の視聴作品にさせていただきます。
by (2006-05-08 23:51) 

ふみちゃん

5/6がガストン・ルルーの誕生日とは知りませんでした。オペラ座の怪人のミュージカルは大好きで、3度ほど見ました。Andrew Lloyd Webberの曲が素晴らしいし、舞台がキレイなのが印象的でした。
by ふみちゃん (2006-05-09 00:36) 

takepii

RUIさん。ありがとうございます。わたしも、未開封はたくさんあります。映画館にも足を運びたいきもちもたくさんあるのですが、なかなか。でも、最近見るように心がけています。また、来てくださいね。

ふみちゃんさん。そうなんですよ。わたし、今日は何の日を見るのが趣味で。ガストンさんを発見しました。アンドリューさんの曲は本当にますますオペラ座の怪人の魅力を高めたことはあると思います。
by takepii (2006-05-09 20:55) 

りんこう

こんばんは。
実は「オペラ座の怪人」は小説も未読、映画も未見なのです…。
でも、今回の旅で初めてオペラ座の中に入りました!
まさに絢爛ということばが相応しいところでしたが、
思ったよりも庶民的な感じがするところだと感じました。
オペラ座ではハチミツを売っているんですよね。買いませんでしたが。
by りんこう (2006-05-10 22:12) 

takepii

りんこうさん。いつもありがとうございます。わたしも、パリのオペラ座は行きました。そうなんですよね。以外にオペラは値段もまちまちで敷居が低いところらしいですしね。建物はステキですけど。
by takepii (2006-05-13 09:28) 

オペラ座は、ロンドン版のCDと、舞台・映画を見ましたが、怪人の声が一番色っぽいのは、やはりロンドンオリジナルキャスト版だと思っています。
声が細い方が、ファントムらしく思うんですが・・・
昔見たオペラ座の怪人の映画で(ビデオでしたが)恐ろしく飛躍した解釈の作品を見たことがあります。
確か殺しても殺しても蘇ってくる、ストーカーファントムの話でした(笑)
あれは個人的にどうかと思ったんですが、ちょっと面白いと思ったので。
by (2006-05-25 19:48) 

takepii

秋空さん。ありがとうございます。ファントムを怪物くんシリーズと解釈してものもあるらしいですね。すごい作品だからこそ、いろんな解釈あるんでしょうね。
by takepii (2006-05-26 23:43) 

うつぼ

こんばんは。昨日は、当方記事にコメントありがとうございました。
takepiiさんはWOWOWで映画版をご覧になったんですね。
オペラ座の怪人は何度か映画化され、もっとホラー調のものもあるようですね。
映画版の字幕については戸田奈津子さんの誤訳だと配給会社に抗議もあったようです。この作品(舞台版)はロングランだけあってかなり熱狂的なファンがついているせいか一言一句気になってしまうのかもしれませんね。とはいえ、最近この方の誤訳は他作品でも指摘されているので私もそんな目で観てしまったのですが、確かにもう少し上手い訳し方があっただろうな、という部分がいくつかあったように思えました。(字数制限があるのは仕方ないのですが)
by うつぼ (2006-07-29 22:32) 

takepii

こんにちは。誤訳と噂のある映画は意外と世の中に多いものです。日本語タイトルも明らかに失敗と成功のハザマにいるものも多いものですものね。舞台やはりみたいですね。
by takepii (2006-07-30 12:21) 

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